百貨店が儲かる経営
とにかく出店したいメーカー
よく考えた方が良いですよ!
緊急事態宣言が解除されてからの状況
緊急事態宣言後、引き続き外出自粛など、百貨店のある都心では、お客様が激減、非常に厳しい状態になっています。
前にも書きましたが、百貨店でクレームが多くなっている事や普段のお客様が少なく、お客様の層も、少し変化している状況だということが見えてきました。
現在、売り場はというと、食料品以外も営業できることになりました。(食料品はどうしても必要だということで営業)
その他の衣料や日用品、化粧品などは営業再開が始まりましたが、以前の様なお客様の流れは無く、百貨店はまだまだ厳しい状態が続いています。
しかし、この様な状況でも、そこまで焦らなくても良い百貨店があるのです。
それは、どんな運営をしているのか?
百貨店業界も、この様な外出自粛など、今までに無い状況という事もあり、探り探りの営業をしています。
しかし、ある百貨店では、店舗に売上がなくても問題のない経営に支障がない契約を結んでいる場合もあります。
百貨店とメーカーの契約時に、例えば、月1000万の売上がなければ、足りない分の金額保証を設けていて、損をするのは、メーカーだけの仕組みになっている。
非常に賢い運営をしている百貨店が存在しています。
しかしメーカーも百貨店という良い立地で商売したいという考えから、その契約を呑んでしまいがちなのです。
今回のようにコロナの影響で売上が厳しくても、契約の状況が1ヶ月の保証金額があるために、メーカーは支払わざるを得ないのです。
そんなバカな話があるかとメーカーが拒否したりすると、とんでもない違約金が発生し、泣くのはメーカーだけなのです。
これは賢いというかズル賢い典型的なパターンですね。
でもメーカーというのは頼らざるを得ない部分もあるのです。
この契約内容は一部の百貨店だけである
全ての百貨店がこの運営方法ではありません。
そこで問題になってくるのが、今回のような場合です。
コロナウィルスで非常に厳しい状況の中、今までの様に売上が取れないことがわかっている中で、
先ほど書きました、違約金や売上補填を組み込んだ契約をしている百貨店の場合はどうするのでしょうか?
このままではメーカー側が離れるか、他の百貨店に行き先を求めてしまうかもしれないと感じてしまいます。
売り買いという商売には、相手の事を思いやる必要が大切です。
例えば、商いと言えば、近江商人が言った「自分よし、相手よし、世間よし」の三方よしという話をご存知でしょうか?
商売というのは、相手が潤う事を言います。そして、売る側も潤う。相手が潤わない商売は本当の商売とは言えません。
世の中には認めてはもらえない=いずれダメになる…
百貨店の運営方法はいろいろなパターンがあり、良し悪しもありますが、百貨店だけがおいしいだけでは、先は無いはずですね。
もしかすると、今後、百貨店がメーカーとの契約内容を変更する動きも出てくるかもしれませんね。